成功するポートフォリオを作るための大切なポイントやコツをわかりやすくご紹介します。
そもそもポートフォリオとは?
金融の世界で使う「ポートフォリオ」という言葉は、個人や企業が保有する金融資産の組み合わせを指します。株式、債券、不動産、保険、現金など、さまざまな資産をどう分散して保有しているかを整理するために使われています。
なぜポートフォリオが必要なのか?
資産形成は、「分散投資」が理想とされています。これは1つの金融商品だけに投資をしてしまうと、その金融商品が値下がりした場合に、資産が大きく減ってしまうリスクがあるからです。「Don't put all your eggs in one basket.(=すべての卵を一つのカゴに盛るな)」という格言があるように、運用リスクを最小限にし、安定したリターンを確保するためには、複数の金融資産を組み合せることが大切です。
ポートフォリオを使えば、いまの資産状況と理想とする分散投資とのギャップを把握しやすくなります。自分に必要な金融資産や長期的な目標に向けた計画も立てやすくなるので資産形成の第一歩としてとても重要です。
ポートフォリオ作成の基本ステップ
ポートフォリオ作成には、5つの基本ステップがあります。
1. 目標設定:まず、資産形成の目的を明確にします。例えば、老後の資金準備や子供の教育資金など、何に、いくら必要なのかを把握しましょう。
2. リスク許容度の評価:自分がどれだけのリスクを許容できるかを考えます。これにより、適切な資産配分を決定します。
3. 資産配分の決定:リスク許容度に基づいて、株式、債券、不動産、現金などの資産配分を決めていきます。
4. 投資商品の選定:いよいよ具体的な投資商品を選びましょう。投資先や保険の見直しのほか、本当に必要な現金預金額の見直しなど、自分の目的や状況に合った商品を選ぶことが大切です。
5. 定期的な見直し:市場の状況や自分のライフステージの変化に応じて、ポートフォリオは定期的に見直し、調整することで最適なポートフォリオを維持できます。
ポートフォリオ作成時の注意点
ポートフォリオを作成する際には以下の点に注意が必要です。
1. 過度な集中投資を避ける:特定の投資先に過度に集中すると、リスクが偏ってしまいます。
2. 市場の動向を過度に気にしない:短期的な市場の動向に振り回されず、長期的な視点で投資を続けることが重要です。
3. 資産配分のバランスを保つ:市場の変動により知らぬ間に資産配分が偏っていることもあります。定期的にポートフォリオを見直し、資産配分のバランスを保つようにしましょう。
困ったらプロを頼ろう
ここまでポートフォリオ作りのポイントや注意点をお伝えしてきましたが、実際にやってみると意外と難しいものです。そんな時は、お金のプロであるファイナンシャルプランナー(FP)に相談してみましょう。家族構成やローンの有無などを踏まえたうえで、各家庭のお悩み解決に最適なポートフォリオを提案してくれます。FPは、金融や法律の知識だけでなく、市場動向もしっかり把握しているので、初心者が直面するさまざまな疑問や不安にも的確に答えてくれます。
たとえば、クレディセゾンがおすすめするFP相談サービス「セゾンのマネナビ」ならオンラインで何度でも無料でお金の相談が可能です。プロの助言を受けることで、自己判断では見逃しがちなリスクや機会を適切に管理することができます。特に資産形成の初心者には、FPの利用を強くおすすめします。
最後に
「ポートフォリオを作る」と聞くと、難しい気がしますが、ライフプランの見直しとセットで実施すれば発見も多く、資産形成がよりはかどるはずです。プロの手も借りながら、ぜひ1度、ご自身のポートフォリオを作ってみてくださいね。